ED(勃起不全)について正しく知る。

ED(勃起不全)について正しく知る。

ED(勃起不全)は、勃起が満足にできず性生活に支障をきたす状態を指す総称です。具体的には以下のような状態です。

  • 陰茎の勃ちが悪い、かたさ不足
  • 勃つまでに時間がかかる
  • 性行為の最中に中折れしてしまう

頻度に関係なく、上記いずれかに1つでも当てはまればEDの疑いがあります。

EDは、中高年の男性にとっては身近に起こりやすい病気です。日本全国では程度の差こそあれ、およそ1,000万人以上の男性がEDを発症している考えられています。

勃起が満足にできない苦しみは、男性としての尊厳にもかかわってきます。愚息が元気ないのは、男らしさに欠け、パートナーからもがっかりされます。
さらにEDと一緒に起こりやすいのが早漏。
やっとの思いで勃たせたと思ったら、今度はアッと言う間に果ててしまう始末…なんて情けないかぎりですよね。

男性患者の皆様は、この屈辱的な苦しみから一刻も早く抜け出したいと願っているでしょう。そしてそのうち何割かの男性は、恥ずかしさや経済面などの問題でお医者さんの門を叩けずにいます。

ED治療薬は処方薬ですので病院で処方せんを出してもらわなければ購入する事はできません。薬代も最低1錠1,000円以上はするので、まとまった量を買えば費用はアッと言う前に1万を超えます。

ED治療は費用や体裁などのハードルが高くなりますが、それらを一気にクリアできる手段が薬の個人輸入です。

EDの原因とタイプ

EDは、勃起不全の直接的な原因によって、主に4タイプに分類されます。

  • 器質性ED
  • 機能性ED
  • 混合性ED
  • 薬剤性ED

🩸器質性ED

器質性EDは、加齢や生活習慣病などで血管および神経の働きが低下し、それが原因で勃起不全となるタイプです。器質性EDの要因は多数あり、細かく分けると以下の通りになります。

加齢

EDは加齢と共に発症率が上がっていき、50代で器質性EDが多くなります。

加齢は陰茎海綿体の機能を低下させ、海綿体に血液をためる力がなくなって勃起機能を低下させます。

また、加齢は血管の弾力性を下げて弛緩や収縮をしにくくし、血管を硬くして陰茎ヘの血流を低下させます。
硬くなった血管は動脈硬化と呼ばれ、初期症状としてED、さらに悪化すると狭心症や心筋梗塞など様々な疾患のリスクとなります。

肥満と運動不足はいずれも体内の血流を低下させます。

脂質やカロリーが高い食事は悪玉コレステロールを増加させ、血管内に悪玉コレステロールが溜まると動脈硬化の原因となります。

運動不足は体の筋力を低下させ、勃起力と関係音強い骨盤底筋群もこの限りではありません。つまり運動不足は陰茎への血流と勃起力を共に低下させる要因となるのです。

糖尿病

ED診療ガイドラインによれば、糖尿病患者のうち35~90%がEDを併発し、なおかつ糖尿病患者は健康な人に比べてEDの発症時期が10~15年早いとされています。

糖尿病になると、神経が損傷して性的刺激を陰茎に伝えにくくなります。同時に、糖尿病は陰茎海綿体の機能を低下させるとともに、動脈硬化を引き起こしやすくなります。

高血圧

高血圧は、糖尿病とならんでEDを併発しやすい生活習慣病です。高血圧は、血管を圧迫して動脈硬化を引き起こしやすくなります。また、陰茎に血液を送り込む動脈で血流が詰まって、十分に血液を送り込めず勃起力が低下しやすくなります。

高血圧の治療で降圧剤を飲んでいる人は、これらの要因に加えて降圧剤の副作用でもEDになりやすくなります。器質性と薬剤性を併発すると、ED治療薬も効きにくくなります。

🚬 喫煙

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、陰茎への血流を低下させます。ニコチンは陰茎海綿体の血管にも影響するため、血液が行き渡らず勃起力が低下します。

習慣的に喫煙をすると、血管の老化を促進して動脈硬化を起こしやすくなります。

EDのリスクは喫煙の程度(1日あたりの本数)に比例し、ヘビースモーカーの人ほどEDを併発しやすくなります。

神経性疾患

EDは血流の低下だけでなく、性的刺激を伝達させる神経の障害も原因となります。中枢神経及び末梢神経に不具合を起こす疾患はEDを引き起こします。

ED診療ガイドラインによれば、多発性硬化症で50~75%、脳卒中で48.3%、てんかんで42.5%、パーキンソン病で68.4%と高い確率での併発が報告されています。

この他にも、EDの原因となりうる神経性疾患として脳血管疾患(脳出血、脳梗塞など)、脳腫瘍、頭部外傷、脊髄損傷、椎間板ヘルニア、脊髄炎、脊髄空洞症、腎不全、骨盤内蔵手術、骨盤・陰茎外傷などがあります。

💔 機能性ED

機能性EDは心因性EDとも呼ばれ、精神面での負担が神経の機能に障害を発生させて起こるEDです。機能性EDには主に現実心因と深層心因の2種類に分かれます。

😰 現実心因

日常生活における精神的な苦痛やプレッシャーがストレスになって、EDを引き起こすケースです。

過度に緊張や焦り、プレッシャーを感じて性的刺激が伝わりにくくなり、勃起しづらくなります。
あるいはパートナーから性機能に関して中傷される等の精神的ダメージによっても起こります。

現実心因を起こしやすい要因は以下の通りです。

  • 性交の経験が少ない、早漏、短小などのコンプレックスがある
  • 過去に性交で失敗や恥ずかしい思いをしてトラウマがある
  • 性感染症や妊娠に対する恐怖・不安
  • 過労や睡眠不足などの疲労
  • パートナーとの不和や感情的なトラブル
  • マスターベーションを行っている事への罪悪感

😔 深層心因

深層心因は表面的なストレスは見られず、幼児期の体験や性的トラウマが深層心理でEDの原因となっているケースです。

無意識の領域ですので、本人が原因を自覚していない場合が多く、原因を特定するのが非常に難しくなります。
カウンセリングを根気よく行って、長期にわたる治療が必要となってきます。

深層心因の主な要因は以下の通りです。

  • 抑圧された負の感情(怒り、憎しみ、妬み、不安、愛憎、葛藤、欲求不満)
  • 幼児期における精神的トラウマ体験
  • 母子分離不全
  • 去勢恐怖
  • エディプスコンプレックス(無意識的に潜在する近親相姦への欲求)
  • ホモ・セクシュアル

💊 薬剤性ED

薬剤性EDは、すでに服用している薬の副作用として勃起不全を発症しているケースです。

主に中枢神経や末梢神経に作用する薬(神経疾患の薬)、血管や血流に作用する薬、消化管に作用する薬などがあります。

薬剤性EDを起こす薬は以下の通りです。

🧠 中枢神経に作用する薬

  • 解熱・消炎鎮痛剤
  • 抗うつ薬
  • 抗けいれん薬
  • 抗精神病薬(メジャー・トランキライザー)
  • 催眠鎮静薬などの向精神薬

🦵 末梢神経に作用する薬

  • 鎮けい薬
  • 抗コリン薬

🩸 血管や血流に作用する薬

  • 不整脈治療薬
  • 利尿剤
  • 降圧剤
  • 血管拡張剤
  • 脂質異常症治療剤

💩 消化管に作用する薬

  • 消化性潰瘍治療薬
  • 抗コリン薬
  • 鎮けい薬

💥 混合性ED

混合性EDは、器質性・機能性・薬剤性のうち複数の原因が併発しているケースです。

混合性EDはいくつかの要因が複雑に絡みあっていて、原因の特定が困難であることが多いです。
最初は加齢や生活習慣、薬の副作用などが引き金になって器質性や薬剤性を発症し、EDそのものがストレスになって機能性を併発する場合も多いです。

陰茎に性的刺激を伝達する神経と、陰茎に血流を送り込む血管の両方に障害が起きており、様々な診断が行われます。

🩺 EDの症状

EDは勃起がしにくかったり、持続しなくなって中折れしてしまったりと、勃起機能に何らかの障害があって性交がうまくいかない状態全てを指します。

EDの症状はたまにうまくいかない軽度のものから、完全に勃起しなくなる重度のものまであります。ED診療ガイドラインでは、EDの定義として「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が、持続あるいは再発すること」としています。

EDの診断においては、重症度が3段階に分類されています。

  • 軽度:勃起するものの、満足な性交には不十分
  • 中等度:たまに勃起しにくいが、維持は出来る
  • 重度(完全):勃起せず、性交ができない状態

アメリカでは、勃起の硬さをフルーツに例えて勃起機能を診断する指標(EHS: Erection Hardness Score)が定められています。
この指標におけるグレードと硬さは以下の通りです。

  • グレード0:(陰茎が大きくならない)
  • グレード1:こんにゃく(陰茎が大きくなるが、硬くならない)
  • グレード2:みかん(陰茎が大きく硬くなるが、挿入には不十分)
  • グレード3:グレープフルーツ(陰茎が挿入できる程度に硬くなるが、完全ではない)
  • グレード4:りんご(陰茎が完全に大きく硬くなり、硬直している)

このうち、グレード2までに該当する硬さであればEDの疑いがあります。グレード3の場合でも、性交がうまくできない場合にはEDに該当します。

🏥 EDの治療

EDの診療は問診および触診に加え、必要に応じて精密検査(血圧、脈拍、血液検査、尿検査、心電図測定など)を行い、患者の状態を把握します。体の状態を調べて、ED治療薬を処方しても良いかを判断するのです。

問診では主にEDが起こった経過や原因、現在の勃起機能の状態、過去の病歴などが聞かれます。ED治療で効かれるのは以下の病歴です。

  • 心臓などの病気で硝酸剤を飲んでいるか
  • 狭心症や心筋梗塞などの心血管系疾患があるか
  • 低血圧もしくは高血圧と診断されたことがあるか
  • 重い肝臓の病気があるか
  • 半年以内に脳梗塞や脳出血を起こしたことがあるか
  • 網膜色素変性症と診断されたことがあるか

EDの治療は、内服薬(ED治療薬)の使用に問題がなければ服薬治療となります。何らかの事情でED治療薬が服用できない場合や、ED治療薬を服用しても効き目が見られなかった場合は他の治療法に切り替えます。

💊 ED治療薬(勃起薬)

ED治療薬は、当サイトで取り上げている勃起薬のことです。日本で処方されているED治療薬はシルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)の3剤が処方されています。これら3剤はそれぞれ効き目や副作用の出方に差がありますが、どれが一番良いかは個人差がありますので、基本的には患者が薬を選べる場合が多いです。
ED治療専門のクリニックなどでは、診察費を無料にして薬代のみ支払うという所も多いです。

💉 ICI治療(陰茎海綿体注射)

ICI治療(陰茎海綿体注射)は、陰茎に直接薬剤(プロスタグランジンE1製剤)を注射する治療法です。患部を直接治療するので、持病などで内服薬の服用でリスクがある患者でも安心して行えます。ED診療ガイドラインでは、ED治療薬の次に優先される治療法です。

注射を打ってから5~10分後に効き目が出はじめるので、視診や触診で効果測定を行います。30分ほどで効果が最大になり、その後3時間ほど勃起が持続します。つまりその間に性交をしなければなりません。

射精後も勃起が持続する性質があるため、早漏の患者からも注目されています。

デメリットは治療費が高額になる点と、性交の度に病院で注射を打ってもらってにタイミングを合わせなければならない点があります。

🎈 VCDカンキ(陰圧式勃起補助器具)

VCDカンキは、厚生労働省に承認されている勃起補助器具です。ICI治療と並んで、ED治療薬の次に優先される治療法です。

VCDカンキは、ポンプが付属された筒に陰茎を入れて、ポンプで筒の中の空気を吸いだす仕組みになっています。陰茎を入れた状態でポンプ内の空気が減ってくると、ポンプ内は陰圧状態(周囲よりも気圧が低い状態)となります。すると血液は低気圧の方へ流れていくため、陰圧状態の陰茎内にたまっていきます。陰茎海綿体に血液が満たされ、勃起が起こります。
勃起したら、ゴムバンドで陰茎の根本を絞めつけて勃起を維持させながら性交をします。握力がない人のために、ポンプがピストンになっているタイプもあります。

VCDカンキは薬を一切使わず簡単に行え、9割の確率で勃起を成功させられるのがメリットです。一方で疑似的に作られた勃起ですので、本人の性交の質はあまり高いとは言えません。

👨‍⚕️ 陰茎プロステーシス挿入術

陰茎プロステーシス挿入手術は、プロステーシスと呼ばれる特殊な器具を陰茎に埋め込む治療法です。この治療法はICI治療もしくはVCDカンキで満足な効果が出なかったり、重い副作用が出てしまった場合の最終的な選択肢です。最終的というのは、陰茎プロステーシス手術を一度行ったら、二度と元の陰茎に戻せないためです。

陰茎プロステーシスには、自分で曲げ伸ばしして勃起させる棒状のノンインフレータブルタイプと、ポンプで水を送り込んで勃起させるインフレータブルタイプの2種類があります。

完全に人工的な勃起となりますが、感度は維持されるため、治療後の満足度は高いです。

デメリットは手術の費用が高額になる点や、手術後に感染症やびらん、器具の故障といった不具合が起こりうる点があります。

📱 ED治療薬の個人輸入について

ED治療と一言で言っても、病院で受ける治療は重症度や体の状態によっていくつかの選択肢があります。このうち、ED治療薬で改善が認められており、継続して薬を使用できる人は、薬の個人輸入という手段もあります。

🤔 個人輸入のメリットとデメリット

ED治療薬を病院で処方してもらう場合と個人輸入とを比べると、それぞれ一長一短な所がありますので一概に甲乙つけるわけにはいきません。
ここでは個人輸入のメリットとデメリットを紹介します。まずメリットは以下の通りです。

  • 誰にもバレずに薬を購入できる
  • インターネットに接続された環境であれば、場所や時間を問わずいつでもどこでも注文できる
  • 病院処方よりも格段に安いジェネリックが販売されている

一方で個人輸入のデメリットは以下の通りです。

  • 日本で処方されている国産の薬を取り扱っていない
  • 偽物や粗悪品、商品が送られて来ないといったトラブルのリスクがある
  • 上記トラブルや副作用による健康被害が起こっても、全て自己責任となる

これらを踏まえたうえで、きちんと正しい方法で行えば、非常に経済的で利便性のある手段が個人輸入です。
薬の信頼性やお医者さんによるサポートが重要な人には向きませんが、手軽さやコストパフォーマンスを優先したいという人には向いていると言えます。